ヒノキの森の案内人のページ

『資本論』に学びながら、世の中の矛盾について考えたことをつづっていきます。

パレスチナ人民に対するネタニヤフ政権のジェノサイドを許すな その2

その2 WHOに「死の地帯」と言わしめた、シファ病院の惨状

 2006年から最近までシファ病院で勤務していたノルウェー人のマッズ・ギルバート医師は、現場に残っている友人が伝えたてきたこととして、次のように語っています(BBC NEWS JAPANより)。
 ギルバート医師は、「ショックを受けています。人間が人間に対してこんなことができるなんて……」 以下、「」内は、ギルバート医師の友人の言葉の報告。
*ケガ人の多くにウジ虫を確認!
 「ケガ人の多くにウジ虫を確認。子どもにも、火傷の包帯や傷跡にウジ虫が見つかっている。」
 医療が崩壊しているとは、まさにこのことだ、と思います。第二次世界大戦の南方の野戦病院沖縄戦、広島・長崎の被爆者の様子と重なります。
 「ケガ人の多くにウジ虫」がたかるのは、ネタニヤフ政権が医薬品や清潔な水を遮断したからです。許せない!

*保育器から出された乳児たち
 「イスラエル軍の攻撃で、酸素吸入装置が壊れたため、39人の乳児が保育器から出された。3人が死亡した。」
 映像では、保育器から出されてベッドの上で横たわる乳児たちが、お互いを温めるかのように寄り添っているように見えました。最近のニュースでは、エジプトに搬送された乳児もいたようですが、何人が生き延びることができるのか?   
母親が十分な栄養が取れないので、それゆえ未熟児で生まれ保育器の中に入っていたのに、ネタニヤフ政権により燃料を閉ざされ酸素吸入装置が止まり、生きのびることができない新生児が何人いることか! 
 なお、燃料が途切れのため、発電機が使えないので、人口呼吸器や集中治療室が稼働できずに、なす術がない状態です。

*動くものはすべて撃たれる!
 「動くものはすべて撃たれるので、(遺体を)外に運んで穴を掘って埋めることもできない。」
 別のニュースでは、シファ病院の中庭には、イスラエル軍に殺されて、しかし、近づくと撃たれるのでそのままになって埋葬できない遺体が100体以上あり、腐敗が進み腐臭を放っている、と報じています。
 アラビア語で「癒し」を意味するシフャ病院は、イスラエル軍による砲弾のガス煙でむせる、医療崩壊の「死の廃墟」と化しています。
 即時停戦! イスラエル政権のパレスチナ住民たちへのジェノサイド弾劾!
 全世界の人民は、連帯し、イスラエル政権の蛮行を許さず、ハマスの軍事行動も止めよう! 自国政府のイスラエル支持に反対しよう!
 イスラエルの労働者・人民は、シオニズムの呪縛を解き放ち、ネタニヤフ政権を打倒せよ!!