ヒノキの森の案内人のページ

『資本論』に学びながら、世の中の矛盾について考えたことをつづっていきます。

パレスチナ人民に対するネタニヤフ政権のジェノサイドを許すな その3

その3 「シファ病院の地下にはハマスの司令部がある」という〝正義〝
 

  ネタニヤフ政権は、「シファ病院の地下にはハマスの司令部がある」と言い張り、シファ病院を戦車6台で包囲し、患者や避難者のパレスチナ人民を死傷させています。そして、パレスチナ人民を死傷させていることを正当化しているのです。
 最近まで勤務していたノルウェー人のギルバート医師は、CNNの記者の「ハマスの司令部が地下にあるのですか?」という質問に、次のように応えました。
 「面白いですね。ジャーナリストは同じ質問ばかりして。これはイスラエル側のプロパガンダ=嘘です。シファ病院で2006年から勤務していて、06、09、12、14年の爆撃中も働いていた。一度も司令部があるという兆候を目にしたことはない。軍用車も兵士も実効支配する軍政府幹部も見たことはない。行動規制もなくどこでも歩き回ることができた。写真もビデオも好きなように撮ることができた。どんなドアも開けられたし写真撮影を規制された場所もない。もしそんな想像上の施設があるならば何か兆候が見られたと思う。『そこには入らないで』『そこで写真を撮らないで』と言われたり。だからネタニヤフ氏にこう問いただしたい。証拠を見せてください。エビデンスを示してください。」
 このギルバート医師の発言は、まさに貴重な目撃証言です。
さて、イスラエル軍は、シファ病院の地下のMRI(磁気共鳴断層撮影)センターで撮ったという映像を公開し、MRI装置の後ろに置かれたカバンを示し、自動小銃などが入っている、と説明していました。おまけに、薬などが並ぶ棚に、銃やナイフが置かれている映像も映し出しました。しらじらしく、ど素人が作製した動画です。ハマスの報道官が否定しなくても、簡単に見破ることができます。
 病院関係者でなくともMRI検査を受けたことのある人なら、この子どもじみたウソッパチにすぐ気づくはずです。なぜなら、強力な磁場をつくるMRI装置のある部屋では、金属類の持ち込みは厳禁だからです。置いてはいけないのです。
うっかり持ち込んだ普通の車いすなどは、MRIの入り口に、ピタッと一瞬で張り付いてしまいます。また、検査を受ける患者は、金属の装飾品を取り除くことはもちろんですが、体内に金属を埋め込んでいる場合は、検査を受けられないことがあります。そのために、患者は、事前のチェックリストに記入し、医師の許可を受けなければなりません。湿布やピップエレキバンなどは、火傷の原因になります。
 説明が長くなりましたが、そういうことを知らない輩が、「シファ病院の地下にはハマスの司令部がある」という〝証拠〝を捏造した、ということです。まったく許せません。
 即時停戦! イスラエル政権のパレスチナ住民たちへのジェノサイド弾劾!
 全世界の人民は、連帯し、イスラエル政権の蛮行を許さず、ハマスの軍事行動も止めよう! 自国政府のイスラエル支持に反対しよう!
 イスラエルの労働者・人民は、シオニズムの呪縛を解き放ち、ネタニヤフ政権を打倒せよ!!